このエントリは主にこれからKindle3を買って自炊をしようか検討している人に送る。
ご存知のとおりKindleシリーズはすべて表示がモノクロである。(2011年1月現在)
しかも階調表現に乏しく、普通にカラースキャンした挿絵などは非常に見づらい。
カラーでなくてもグレー多階調でスキャンした書籍は、全体が薄く表示され、読みづらい。
コントラストを変えても文字がぼやけてしまうのである。
そこで、モノクロ2階調でスキャンすると文字もくっきり取り込め、
Kindle上で読むときのストレスが軽減する。
だが、当然この方法には難点がある。
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写真をFAXで送信したらどうなるかを想像すればお分かりだろう。
文字のみで構成された書籍であればほぼ問題ないが、
挿絵、図、色分けなどはある程度あきらめるしかないのだ。
だがしかし、良く考えて欲しい。
モノクロ2階調でスキャンし、原本の書籍を捨ててしまった場合、
フルカラーの状態のデータは残らない。
そこで我々には選択肢としては以下の3つがある。
1.どちらかに最適な方を選択し、片方はあきらめる。
2.両方のパターンでスキャンしておく。
3.フルカラーでスキャンし、必要に応じてあとでモノクロ2階調に加工する。
2回スキャンするのは量が多いとかなり手間だ。
となると3が妥当に思える。が、2も3も複製を作ることになるので取り扱いには注意が必要である。
さて、Kindle3を持っている人がどんなときにフルカラーのPDFを欲しくなるか考えてみた。
1.PCで見るとき。
2.液晶画面をもつリーダー(iPadなど)を買ったとき。
3.次世代のKindleを買ったとき。
「次世代のKindle」とは
Kindleに電子ペーパーを提供しているE Ink社が昨年すでにカラー対応の電子ペーパーを発表している。
これはグレーの階調も今のKindleよりも多く、モノクロの図でもより綺麗に表示できる。
公式発表がなされたわけではないが、多くの人がKindleにも搭載されるであろうと期待している。
(また、Amazonがタッチパネルの開発会社を買収したというニュースもある。)
そう、今Kindle3を買ったからといって、永遠にモノクロ2階調縛りに捕らわれるとは限らないのだ。
Kindle3をこれから買って自炊するつもりの人がコレを読んだら、
だんだん買う気が失せていくだろうと思う。
書いている本人も、つくづくKindle3と自炊の相性の悪さを考えてしまう。
ということで、次回「Kindle3と自炊の相性」についてぶっちゃけることにする。
つづく。
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