2011/12/21

導電糸を使った手袋についての注意事項

以前自分の手袋に導電糸を縫い付けて「スマートフォン対応」とか言って喜んでいた話の続編。
結論から言うと「自作は非推奨」なのと、「買うとしたらどんなことに気をつけるべきか」についてを書く。



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このエントリを書こうと思った理由

最近のこのブログのアクセスを見ると前回書いた導電糸手袋の記事がそれなりに数を稼いでいることがわかっている。
だが、当の本人はすでに例の手袋を使っていないし、自作するのは時代遅れだと思っている。
このままあの記事を放置するのは心苦しいのでちゃんとフォローしようと思ったのだ。


自作のよい点

自作で唯一よい点がある。
それは「自分の好きな手袋を使える」ところ。
デザインが気に入っている。大切な人からもらった。など、どうしてもその手袋が使いたい場合は自作するのもよいだろう。
ただし、加工することでそのデザイン性や価値を失わなければの話だが。


自作のダメな点

それは操作性だ。
前回の記事のように一箇所だけ糸を縫い付けても、普段はそこの一点だけで操作するケースは非常に稀だ。
実際スマートフォンをお持ちの方は普段の使い方の時に指のどの面が接しているかを確認してみてほしい。
つまり、手袋しているときだけ非常に不器用な使い方になってしまい、スマートフォンなのにぜんぜんスマートじゃない。

また、縫い付けられる場所も限られる。
片手で保持して操作する場合、親指の腹よりも少し側面に近い位置でタッチすることが多いと思うが、毛糸の手袋以外(場合によっては毛糸でも)は側面に縫い目がある。
指とタッチパネルが導電糸を挟んで触れ合っていないと意味がないため、縫い目によるわずかな空間は生まれる側面には縫い付けても効果がほぼないのだ。


市販のもの

昨年とは市場も大きく違いスマートフォン対応の手袋が充実してきていて、スーパーの衣料品コーナーにさえ置いてある。
値段もバランスよくなってきた感があり、安いものでは500円しない。
ってこんな記事を書いていたら週間アスキー増刊号にスマホ手袋がつくとかなんとか


当然市販のものは1点縫いなんかではなく、ほとんどは毛糸の編みこみだ。
第一関節まで全体に導電糸が編みこんであるのでタッチするときの指の向きの影響は受けないし、ほとんどの場合指の側面に縫い目はないので違和感なく使えると思う。
自分もこのタイプを使っている。

たまに編みこみではなく指の腹の面が全面導電糸の生地になっているものを見る。
見た目は置いといて「これはよいかも」と思って実際に試着して操作してみると指側面の縫い目せいか意外に操作性が悪い。


選ぶなら

とりあえず毛糸の編みこみタイプを選らんでおけば大きな失敗はない。
ただし、糸の編みこむ量によっては意外に反応が鈍いかもしれない。
理想なのは試着して実際に自分のスマートフォンを操作してみること。
普段の使い方が違和感なくできるものを選んでいただきたい。


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