ちなみに今回使用したAcrobatのバージョンは「Adobe Acrobat 9 Standard」である。
これはScanSnap S1500に同梱されていたものだ。
今更であるが裁断機で余白をなくす方法にはいくつか欠点がある。
裁断機でのトリミングの欠点
1.失敗しても元に戻せない。
裁断する場所を内側にとりすぎてしまった場合、大変なことになる。
2.手間
何ヶ所も測る必要があり工数がかかりすぎる。
3.自宅に裁断機がない場合コストがかさむ
キンコーズで1カット105円で裁断してくれるが、1冊あたりコストが4倍になる。
特に1の失敗は致命的だ。
これらの欠点をAdobeAcrobatがすべてカバーしてくれる。
Acrobatでのトリミングの方法
といっても簡単すぎるので解説するまでもないのだが、参考までに。
PDFを開いた状態で、「文書」→「ページのトリミング」とたどると
こんな画面が開く。
「上下左右」のボックスでそれぞれ何ミリ削除するかを指定する。
数値を変えると右側の現ページのプレビュー上の線の位置も変わるので視覚的に捕らえやすい。
「余白を削除」のチェックボックスは現ページでの最大の余白を削除するので、他のページでは切りすぎてしまう可能性もあり、使いどころは多くないかもしれない。
重要なのは「適用先」の選択である。
カットする位置によって内側と外側で余白の長さが変わることのほうが多い。
そこで奇数ページと偶数ページで左右の余白を変えてトリミングするのがよい。
また、面倒ではあるがページごとに余白を変えることも可能である。(これを裁断機でやろうとすると大変な工数である。)
失敗しても大丈夫
当然前回同様、ページごとに最小の余白を調べる必要があるが、トリミングしたあとに切れてしまっていることに気づいた場合も、同じ画面を呼び出して、余白の数値を小さくすればいいだけである。
むしろ大雑把にざっくり切ってからひと通りめくってみて、もし切れてしまってるページがあったらそのページだけ直す、という方法もよいかもしれない。
Acrobatのトリミングの機能は「表示域を狭くする」だけで、元のファイルにいつでも戻せるのである。(当然ファイルサイズは減らず、むしろわずかに増える)
もちろんKindle上でもトリミングされた状態で表示される。
なんて便利な。
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