今回のエントリは「Kindle3に入れる前提で本をどのように裁断するか」について。
余白をなくせ
Kindle3は画面が6インチしかない。
このサイズで一般的な技術書なんかを読もうとすると文字が小さい。
仕方がないのでKindleを横向きにして読んだり拡大したりするのだが、それでもできるだけ文字が大きくなるよう、PDF化の段階から工夫すべきである。
そこで着目されるのが無駄な余白である。
KindleはデフォルトではPDFの横幅にフィットする大きさに自動で拡大縮小される。
なのでできるだけ余白は少ないほうがよい。
余白をなくす方法としては大きくわけて二つ
1.裁断の段階で余白を切り落としてしまう
2.PDF上でトリミングする
概要は誠 Biz.ID でも紹介されている。
今回その手法を自前の裁断機で再現してみた。
裁断機で余白をなくす方法
今回の犠牲者はO'REILLYの「初めてのSQL」
若干内容が古くなり始めている感はあるが良い本だ。
まずはカバーをはずす。カバーはあとで使うのでまだ捨てない。
ハードカバーの場合はさらに分解が必要だが今回はこのままで大丈夫。
(帯がある場合はそれもはずす。 )
背でないほうの余白の長さを測る。
複数のページを確認し、一番短い余白の長さを測ること。
偶数ページと奇数ページで長さが違うこともありえる。
上側の余白の長さを測る。同様に複数のページを確認すること。
下側の余白の長さを測る。
上側よりも下側の方が長さが統一されていないケースが多いので特に注意すること。
内側の余白の長さは二つの定規を使って測った。
まずは透明な定規を図のようにあてがう。
そのまま定規を動かさないように本を閉じる。
そして本の端から定規までの長さを余白として測る。
これで余白の計測は終わり。
今回はすべて5mmを残して裁断してしまうことにする。
裁断する順番も重要。
必ず背の部分を最後に裁断するように残す。
そうすれば最後まで本がバラけずに済む。
何度か裁断した結果、刃があたる部分に線が見える。
ここから何mmはみ出させるかを定規で示し、
本をあてがう。
カバーをして裁断する。
このとき定規を必ず引き抜いておくこと。(重要)
5mm残しての裁断に成功。
同様に上側、下側、最後に内側を裁断する。
結果こうなる。 どこかで見たのと同じだ。
ここでカッターマット登場。
ちなみに左にあるステンレス製の定規とカッターマット(32cm)はどちらも100円均一の店で購入した。
右のはWiLL Kokuyoのカッター。デザインがすてき。
カバーをカットする。
結果こんな感じ。
内側の表紙は使わず、カバーの表紙をPDFで使うことにする。
上側にあるものは廃棄し、下側にあるものをスキャンする。
(カバーのカットは若干失敗気味)AdobeReaderなどで読む場合、すべてのファイルを同じ横幅にしないと小さい方のページで変な余白ができてしまい気持ち悪いのだが、Kindleの場合はページごとに自動で横幅を合わせるので、例えば表紙だけサイズ(横幅)が変わっても問題ない。
PLATA 大型ペーパー断裁機 PC009
はっ、今回はU.S.S STARGAZERを差込忘れた・・・・。
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