2010/10/26

[自炊]ScanSnapS1500 を入手した

自炊に関連する3つの道具

最初「三種の神器」と書こうと思ったが大げさすぎるのでやめた。

必要なのは
・本を裁断する道具
・裁断した本をスキャンする道具
・スキャンした書籍を読む道具
の3つである。

前回までで裁断する道具として「中国製裁断機」、読む道具として「Kindle3」を購入したことを紹介したが、自炊するためにはもうひとつ「スキャナ」が必要である。
今回のエントリはそのスキャナを紹介したい。
といっても他でも紹介されている内容の重複ばかりで目新しいことはないと思うので、
そのスジの方々は読むに値しないと思う。



自分が入手したのは自炊用のスキャナとして人気の高い ScanSnap S1500 だ。

今は富士通ブランドで販売されているが、実際はPFUが製造している。
(そのPFUを富士通が子会社化したため富士通ブランドになっているようだ)

画像にて紹介

さて、そんなわけで商品が届いた。

すでに箱には「FUJITSU」の文字が。

件の裁断機の箱と比べてこんなにコンパクト。
U.S.S. STARGAZERと比較しても(略

本体にもすでにFUJITSUの文字が入ってる。

iPhoneと大きさ比較。こうしてみても結構コンパクトだ。 

前面のカバーを上に跳ね上げると電源が入る。
そこが紙をセットするフィーダーになっている。
青く光っている部分がスキャンボタン。

そのボタンがある部分がもう一段階開き、排紙トレイ(受け皿)になる。
前述のボタンの部分は透明のプラスチックになっていて、実際に光っているのは中の同じ位置にあるボタン。

さらに上側には伸縮、下側には折りたたみのトレイが伸びる。
コレが一番大きく伸ばした状態。

内部で紙が詰まった場合に開く場所。
簡単にパカッと開くので取り出し易い。

紙をセットしたところ。
一度に合計50枚くらい(ページにして100ページほど)セットできる。
手前に紙のすべる素材で平らなスペースを広く取れる場合、下側のトレイは広げなくても使用できる。
100ページ以上の書籍をスキャンするときは、後述するアプリ側で「継続読み取り」の設定にしておけばよい。
セットされている紙をすべてスキャンし終わったあとも、次のスキャンが開始されるのを待ち、最終的に「読み取り終了」の指示を出せばそこまでにスキャンしたページを一つのPDFにしてくれる。
(まぁ分割してしまったとしてもあとでマージすれば問題ない)

読み取り終わる前に紙の継ぎ足しもやれないことはないが、あまりお勧めしない。


横幅がハガキ程度の紙をスキャンしたとき、トレイを広げているとくぼみに紙がつっかえてしまうことがあるので、このようなサイズの紙を頻繁にスキャンする場合はトレイを広げないほうが良い。
横幅がある程度ある紙の場合は↑紙の左右にある突起によってうまく流されるので問題ない。

ちなみに裏側はこんな感じ。
奥がUSBケーブル、手前が電源ケーブル。


一言で言えば、とてもシンプルな構造だ。


添付ソフト

同梱のCDで専用のソフトをインストールすると、常駐ソフト「ScanSnapManager」が入り、スキャナの起動とアクションやエラーを監視する。
タスクトレイにアイコンがあり、そこから各種設定やスキャン指示を出せる。
本体側には上記のとおり、「スキャンボタン」しかなく、設定はすべてソフトから行う。

タスクトレイのアイコンを右クリックして各種メニューを呼び出したところ


常駐ソフト以外にインストールされるのがスキャンしたPDF(またはJPEG)ファイルの管理をする「ScanSnapOrganizer」である。
スキャンした時に自動で呼び出したり、ショートカットから起動する。
あとからPDFに文字認識を埋めたりするときにはここで設定を行う。
実はこの「あとから」というところが非常に重要。
アプリ上では「検索可能なPDFに変換」と呼んでいるが、変換のタスク管理機能も持っている。
複数のPDFを指定してタスクに突っ込むことができるし、指定のフォルダに入れておいた場合は自動的にタスクに入るようにもできる。
しかも「コンピュータの空き時間に実行」としておけば優先度を下げることもできるのだ。
読み取り精度も悪くない。


他にも「名刺ファイリングOCR」というソフトもあるのだがまだ使ったことがない。


もうひとつ重要な添付ソフトが「AdobeAcrobatStandard」である。
PDFに関する操作は大体なんでもできる。
特に使いそうなのが「ページの切り貼り」と「ページのトリミング」だ。
これについては別の機会で詳しく紹介することになると思ってる。



ちなみに上記で紹介した添付ソフト(Acrobat以外)はWindows専用である。
Mac用には別の商品(ScanSnapS1500M)があり、なぜか本体の色も違う。




消耗品

上のほうの画像を見て「消耗品の管理?」って思った方は鋭い。
開いてみるとこんな感じ。

ローラーとパッドは消耗品になっていて別途購入できる。
ローラー 
パッドユニット (拷問椅子ではない)




所感

評判どおりの良い性能と機能を備えた製品だと思う。
数日使ってみて不満はほとんどない。
あえて欲を言うなら「400dpiでもスキャンできるようにして欲しかった」こと。
設定できる解像度は300dpiの上が600dpiになっているが、その中間も試したかった。



参考

ちなみに、自炊をする上でかなりの有用な情報源になるのが以下のサイトである。


自炊関連のキーワードで検索すると上位に食い込んでくるので興味がある人はすでに見たことがあろうかと思う。
スキャナの比較やらスキャニングのテクニックやら非常に詳細にまとまっており、自分もかなり参考にさせていただいた。

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